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かむじゆうのぼうけん-はじまりのクリスマス

本作品で15年目となる「かむじゆうのぼうけん」

兵庫県伊丹市と三重県四日市市の二都市で上演しました。


伊丹市では、4作品目。四日市市では初めての公演!

子どもたちにとって劇場体験の始まりになるように、かむじゆうとの最初の出会いになるようにと願いを込めて。雪だるまとかむじゆうが出会うお芝居を届けました。



撮影:中才知弥(Studio Cheer)



本作品では、子どもたちは、おはなしに”工作をしたり、踊ったり、観たり”しながら参加します。

子どもたちは、お客さんで、保護者は付き添いだと思って会場に来たら、いつの間にか、子どもたちは、おはなしの登場人物で、保護者がお客様になっていた!という展開です。


今回の工作は、”星の子”への変身とクリスマスツリーの飾り。

なんにもない、かむじゆうの砂漠を、鮮やかな場所へと変えてくれました。



撮影:中才知弥(Studio Cheer)

伊丹市・アイホールでは、今作で4作品目。2018年から毎年上演させていただいています。


お客様の中には、前回も来てくださった方がいたり!

前々回の物販の缶バッチをつけて来てくださったり!

お友達に、「かむじゆう」の遊び方を説明してくださっていたり!

直接、ご意見や暖かい言葉をくださったり。



そんな様子が嬉しくて、

「ただいまー伊丹ー!」と叫びたくなりましたー。




撮影:中才知弥(Studio Cheer)

伊丹の親子は、工作好きでおはなし好きです。

ハサミやセロテープを使う手捌きに迷いがなくて、美しい。

工作をてんこ盛りにし過ぎてしまって、時間が足りなかったんですが、それでも、しっかりと作品を仕上げてくれました。




四日市市は、美浜文化会館多目的ホールで上演しました。

ここ、体育館なんです。私は、体育館でお芝居を創るのが初めてで。声の反響や暗転にできるかなどの不安もありましたが、見学をした際に、


「この場所を地域の劇場に育てたいんです。」


と劇場スタッフさんの熱い気持ちを知り、かむじゆうの想いとぴったりだと感動してしまい、技術面の不安を忘れて、上演場所に決めてしまったところ。当日は、劇場のスタッフさんの厚いバックアップに支えられ、なんの問題もなく、アイホールと同じ仕様で上演ができました。


四日市市の子どもたちは、体が素直でした。

嬉しかったら、体も弾む。気になったら、前に体が出る。不安になったら、体も小さくなる。

そんな様子が微笑ましく、ゆっくりと自分のペースで、ファンタジーに入っていく姿が愛おしかったです。







今年も無事に「かむじゆうのぼうけん」で、子どもたちに出会えて幸せでした。

新型コロナウィルスが流行してからの演劇公演は、中止を覚悟しながら、準備し開催当日を待っています。落ち着くまで活動を待つことも選択肢の一つだと思うこともあります。けれど、私の傍らで、子どもは毎日を過ごし、大きくなっています。日々の体験が子どもを成長させていると思うと、どんな社会状況にあっても、表現遊びの場を子どもたちへ届けたいと強く思います。そのために、今できる表現遊びを探し続けていきたいです。


「コロナだけど、開催してくれて嬉しい。」「去年は諦めて、今年やっと来れました!」

会場で、私にかけてくださった言葉が励みであり勇気です。


撮影:中才知弥(Studio Cheer)



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さてそんな、来年の「かむじゆうのぼうけん」ですが、ちょっと様子が変わりそうです。

2018年からは、アイホールに開催のお声をいただいて創作をしていましたが、来年度は、見通しが立っていません。伊丹市は、アイホールの運営方針を変えるようです。


私は、自分で営業したり助成金を申請することが、どうも苦手で。

これまで支えていただいていた制作サイドを失うことになると、

それは活動を続けることへの、高い高い壁となります。


けれど、メンバーと、上演を目指すことに決めました。


せめて、かむじゆうを待ってくれている親子に向けて、

活動を続けてこれた感謝を込めて、

同じような予算で上演することはできなくても、

「かむじゆう」を届けたいと思っています。


おはなし好きで工作好きな子どもたちと、ぼうけんに出られますように。


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2022年開催に向けた情報を発信するために、

twitterを作りました。



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